大和製砥所

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BASIC COMPOSITION OF WHETSTONE 砥石の基本構成

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三要素、五要因

砥石の三要素、五要因についてのチャート 砥石の三要素、五要因についてのチャート

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砥石は、大きく分けて砥粒、結合剤、気孔の3つの組み合わせから構成されています。
これら3つを『砥石の三要素』と言います。
この三要素の種類、量などを変化させることにより、多種多様の砥石を作ることが可能です。
三要素はさらに砥粒の種類、砥粒の組織、砥粒の粒度、結合剤の種別、結合度の5つに分類され、『砥石の五要因』と言われています。

砥粒

加工物を削ります。
硬い鉱物質の結晶体の粒子、砥粒は砥石のなかで、切刃の働きをします。

種類

区分 名称・種類 特徴
アルミナ
研削材
A 砥粒
(アランダム)
褐色アルミナ研削材
褐色 主としてボーキサイトからなるアルミナ質原料を電気炉で溶融還元し、適量の酸化チタニウムを含む塊を粉砕したもの。アルミナ成分を95~97%からなる結晶で、WA砥粒より不純物が多い。靭性が高く、鋼材研削一般に使用される。
WA 砥粒
(ホワイトアランダム)
白色アルミナ研削材
白色 バイヤー法で精製されたアルミナを電気炉で溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したもの。白色コランダム結晶からなり、A砥粒より硬いが靭性は少し劣る。しかし壁開性(破砕性)がよく、発熱も少ないので、工作物と砥石の接触面積が広い研削作業によい。
PA 砥粒
(ピンクアランダム)
淡紅色アルミナ研削材
淡紅色 WAと同じバイヤー法で精製されたアルミナに適量の酸化クロム、酸化チタニウム等を加え、電気炉で溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したもの。添加物を個溶したコランダム結晶からなる。
HA 砥粒
解砕型アルミナ研削材
ボーキサイト又は、バイヤー法で整製されたアルミナ質原料を電気炉で溶融し、凝固させた塊を解砕整粒したもの。コランダム結晶の単一の結晶からなる。
AE 砥粒
人造エメリー研削材
灰黒色 主としてボーキサイトからなるアルミナ質原料を電気炉で溶融還元し、凝固させた塊を粉砕整粒したもの。
主としてコランダム結晶とムライト結晶からなる。
AZ 砥粒
アルミナジルコニア研削材
グレー 主としてバイヤー法で精製されたアルミナにジルコニア質原料を加え、電気炉で溶融し、凝固させた塊を粉砕整粒したもの。コランダム結晶とアルミナジルコニアの共晶部分からなる。
炭化
けい素質
研削材
C 砥粒
(カーボランダム)
黒色炭化けい素研削材
黒色
銀灰色
主としてけい石、けい砂からなる酸化けい素質原料とコークスを電気抵抗炉で反応生成させた塊を粉砕整粒したもの。アルミナ質系砥粒より硬いが、靭性は低い。
GC 砥粒
(グリーンカーボランダム)
緑色炭化けい素研削材
緑色 主としてけい石、けい砂からなる酸化けい素質原料とコークスを電気抵抗炉で反応生成させた塊を粉砕整粒したもの。C砥粒より高純度で、C砥粒より硬く、壁開性も高い。発熱も少ないので、発熱を嫌う材料の研削向き。砥石の消耗が早いので、粗研削・重研削には不適当。
超砥粒 SD 砥粒
合成ダイヤモンド
耐熱・耐摩耗の点で、その他砥石に比べて非常に優れている。用途別に粗研削から精密研削に至る各分野で、広く使用される。
CBN 砥粒
立方晶窒化ほう素
黒色
茶褐色
ダイヤモンドに比べて硬さは劣るが、耐熱性がよい。A系砥粒では困難な難削材料の研削等に使用。

組織

砥石の容積に対する砥粒の含有率です。
0~14の番号で表します。

組織 砥粒率(%) 許容差(%)
062±1.5
160
258
356
454
552
650
748
846
944
1042
1140
1238
1336
1434

砥粒率が増えると、砥粒がぎっしり詰まった状態で密な感じになり、逆に砥粒率が減ると、見た目はガサガサした感じになります。
また、同じ結合剤で同じ量の場合、砥粒率が増えると砥粒の保持力が弱く、砥粒の脱落が多くなり、軟らかく作用します。
逆に砥粒率が減ると砥粒の保持力が強く、有効切れ刃が少なくなる為、能率よく研削できなくなり、硬く作用します。

粒度

砥粒の大きさを表し、一般に00番という形で表現されます。

砥粒の粒度による種類(番)
4, 5, 6, 7, 8, 10, 12, 14, 16, 20, 24, 30, 36, 40, 46, 54, 60, 70, 80, 90, 100, 120, 150, 180, 220, 240, 280, 320, 360, 400, 500, 600, 700, 800, 1000, 1200, 1500, 2000, 2500, 3000, 4000, 6000, 8000

※4番が最も粗く、8000番が最も細かい

粒度が細かく(砥粒が小さく)なると、仕上げ面が良くなりますが、研削能力が低下し、研削熱の発生が多くなり、研削焼けやビビリが生じることがあります。
目的に合わせて粒度を選択する必要があります。

結合剤

砥粒と砥粒を結合させ保持するのに用いられる材料。ボンドとも言う。

種類

ビトリファイド V 長石その他無機質の粘土類を結合剤とし、耐水性、耐薬品に富み、長期保存にも耐える。焼成は、1200~1300度程度。
レジノイド B ベークライト法とも呼ばれ、石炭酸、フォルマリン系の合成樹脂を結合剤とし、弾性、靭性に富み安全度が高く、高速使用が可能。
ゴム R 天然又は人造ゴムを結合剤とし、弾性に富み強度があり、深いキズが付きにくいので、仕上がり面がきれい。熱・油に弱い。
マグネシア Mg マグネシアオキシライトと称する一種のセメントを結合剤とし、研削熱の悪影響が少ない特性。
湿式使用の場合は、防錆措置が必要。
シェラック E 天然樹脂(ラック貝がら虫の分泌物)を結合剤とし、結合力が最も弱い。
シリケート S ケイ酸ソーダ(水ガラス)を結合剤とし、ケイ酸ソーダが潤滑作用をもつ。研削液にアルカリ性のものを用いると危険。
メタル M 銀、銅、ニッケルなどの金属を結合剤とし、結合力が最も強い。主にダイヤ・CBNの結合剤として用いられる。

結合度

結合度は、アルファベットA~Zで表し、Aが最も軟らかく、Zが最も硬い。
硬さの測定はロックウェル硬さ試験機を用い、HRHの測定数値をA~Zに振り分けて、結合度基準、結合度範囲を設け結合度分類されます。
また、HRHのRHを用い、ロックウェル硬さ試験機の測定代表値を表示する場合もあります。

気孔

切りくずを一時溜めておくポケットの働きと、冷却水や空気を溜めて、発生した熱を冷却する作用があります。

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